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肥厚性鼻炎に対する「粘膜下下鼻甲介骨切除術」

数ある下鼻甲介に対する手術で最も効果が持続する術式です。

当院では肥厚性鼻炎・アレルギー性鼻炎によるひどい「鼻づまり」に対して
局所麻酔を用いた日帰り手術で「粘膜下下鼻甲介骨切除術」を行っております。

鼻づまりの原因となる肥厚性鼻炎とは

鼻の中のひだは、空気の流れを整えて外から入ってくる異物(ウィルス、ほこり)などを身体にいれないようにするためのバリアの役割があります。
一番下のひだの部分(下鼻甲介)にスギ花粉やハウスダストなどのアレルゲンが触れると花粉をそれ以上体の中に入れないようにひだの粘膜が反応します。

このアレルギー反応により粘膜がむくみ、厚くなります。

この状態が長期間続くと、正常の厚みに戻らなくなり「肥厚性鼻炎」の状態になります。

 

粘膜下下鼻甲介骨切除術(下鼻甲介手術)とは

鼻のなかには、多くのひだがついています。
大きく分けて片側に3つあり上から上鼻甲介、中鼻甲介、下鼻甲介といいます。

アレルギー性鼻炎や慢性鼻炎などで炎症を繰り返していると、このなかで大きさが最も大きい下鼻甲介の厚みが増していきます。
ある大きさを超えると空気の通りが極端に悪くなり、鼻づまり(鼻閉)を自覚するようになります。
これを「肥厚性鼻炎」と呼びます。

下鼻甲介手術は「厚みを増した下鼻甲介の体積を減らして空気の通りをよくする」手術です。

当院では内視鏡を用いた日帰り手術で治療が可能です。

最も効果持続期間が長く安全な「粘膜下下鼻甲介骨切除術」

肥厚性鼻炎に対して、下鼻甲介の体積を減らす手術には多くの術式があります。

  • ①下鼻甲介切除術
  • ②下鼻甲介粘膜切除術
  • ③下鼻甲介粘膜下組織切除術
  • ④粘膜下下鼻甲介骨切除術

この中で当院で採用しているのは一番下の「④粘膜下下鼻甲介骨切除術」となります。
この術式は他の術式に比べて効果持続期間が長いとされています。
粘膜や粘膜下組織の切除(②、③)の場合、5年~10年程度で厚みが戻ってしまうことがあります。
「④粘膜下下鼻甲介骨切除術」は、20年以上効果が持続するとされています。

また下鼻甲介全体を切除する①下鼻甲介切除術ではエンプティノーズなどの副作用が出やすいとされており、
その点でも「④粘膜下下鼻甲介骨切除術」は合併症に配慮した手術であると言えます。

 

粘膜下下鼻甲介骨切除術の方法

鼻の最も下の段にある”ひだ”(下鼻甲介)が度重なる炎症で厚みが増しており、鼻の通りが悪くなっています。
下鼻甲介前面に切り込みを入れて内部の骨を露出します。
この下鼻甲介骨はL字になっており、鼻内を専有する原因となります。
下鼻甲介骨をその根本から取り除きます。
術後粘膜が落ち着くと、骨がなくなった分 下鼻甲介の体積が減少します。
さらに骨の裏打ちがなくなるため外側に移動し、鼻の通気が良くなります。

 

肥厚性鼻炎の症状

鼻閉(鼻づまり)

肥厚性鼻炎で最も問題になるのが慢性的な鼻づまり(鼻閉)です。

多くの場合、両側で発症するため常に鼻がつまった状態になります。

 

副鼻腔炎の悪化

鼻の空気の通りが悪いと、副鼻腔の換気が悪くなる場合があります。

副鼻腔炎になった際に換気が悪いと慢性副鼻腔炎に移行する場合があります。

 

睡眠時無呼吸症候群の悪化

鼻閉により鼻呼吸ができなくなると、夜間の呼吸がしにくくなります。

これにより睡眠時無呼吸症候群の症状が悪化してしまう場合があります。

 

口呼吸を引き起こしウィルス感染を起こしやすくなる

夜間鼻呼吸ができないと、口呼吸となります。

口呼吸になると咽頭が乾燥し、ウィルスに対する抵抗性が落ちます。
このためインフルエンザなどのウィルス感染をおこしやすくなります。

 

肥厚性鼻炎に対する検査

内視鏡検査

慢性副鼻腔炎、鼻中隔弯曲症を合併していることも多く、
内視鏡を用いて、鼻内後方の状態を確認します。

CT

下鼻甲介の内部にある骨の状態を確認する検査です。
副鼻腔も含めて撮影するため、副鼻腔炎や鼻中隔弯曲症の有無の評価も同時にできます。

アレルギー検査

肥厚性鼻炎は、アレルギー性鼻炎を関連していることが多い疾患です。

肥厚性鼻炎とアレルギー性鼻炎の治療を一度に行える場合があるため、アレルギー性鼻炎・花粉症がないかを確認します。

 

下粘膜下下鼻甲介骨切除術(鼻甲介手術)はこんな人におすすめ

  • 薬で鼻閉が改善しない方
  • 鼻づまりに対してレーザー治療を行ったが、あまり改善しなかった方
  • 匂いのわかりにくい方
  • 鼻声の方

 

手術の流れ

手術の希望をうかがう

鼻づまりの症状について手術希望をうかがいます。

肥厚性鼻炎の程度がひどい場合、医師から手術をおすすめする場合もあります。

術前検査

下鼻甲介手術を行う前に各種検査を行い手術適応を検討します。

また他に副鼻腔炎や鼻中隔弯曲症などの合併症があった場合、同時手術をおすすめすることもあります。

手術当日

術前点滴、局所麻酔

胃カメラなどで使用するすこし眠くなる薬を点滴を行います。

また前処置として鼻の中に麻酔液のついたガーゼを挿入し15~20分程度安静にします。

手術

手術開始時に再度局所麻酔をおこないます。

下鼻甲介の前端の粘膜を切開し、下鼻甲介内部の骨や粘膜下の組織を切除します。
鼻閉が解除されたことを確認し、切開した粘膜を縫合した後、鼻の中にタンポン(スポンジ)を挿入して手術終了です。

手術後に約1時間安静にする時間を取り、問題がないことを確認し帰宅となります。

術後

3~4日後に鼻内のタンポンを取り除きます。
その後は傷の治り方によりますが、週1回程度の経過観察を行います。

術後の粘膜はゴミが付きやすくなるので、自宅では鼻洗浄を行っていただきます。

傷は1週間以内に落ち着き、1ヶ月もすると切開した粘膜はきれいな状態になります。

 

手術時間

最も一般的な下鼻甲介手術である粘膜下下鼻甲介骨切除術はおおよそ片側20分程度で、術前の点滴などの処置を含めても1時間前後で終了します。

また局所麻酔が不安で、できるだけ短い手術時間を希望される場合は
下鼻甲介粘膜下組織切除術もお選びいただけます。この場合は骨は取らずに浮腫んだ粘膜下の組織のみ切除します。
この場合切除にかかる時間は片側10分前後です。

内視鏡下鼻副鼻腔手術、鼻中隔矯正術や後鼻神経切断術など複数の手術を同時に行う場合は、2時間前後かかる場合があります。

粘膜下下鼻甲介骨切除術の合併症とリスク

出血

粘膜を切開したり、骨を切除するため少量の出血があります。
タンポンを入れているときは大きな問題になりません。
大量に出血することは大変まれですが、その場合は止血の処置を行う必要が生じる可能性があります。

癒着

粘膜を切開するため、傷が治る過程で本来つながるべきでないところ同士がくっついてしまう場合があります。
当院では癒着防止の為、鼻の中に詰め物を挿入します。
癒着が生じた場合は、外来で麻酔をした後に切り離す処置を行います。

エンプティノーズ(Empty Nose)症候群

下鼻甲介の厚みを減らしすぎたり切除したりすると、空気の通りは良くなりますが、鼻で息ができていないような感覚が生じることがあります。
当院では不用意な切除を行わないように心がけており、必要十分な切除範囲とすることでエンプティノーズ症候群の発症を防ぎます。

 

手術費用

手術名:粘膜下下鼻甲介骨切除術(下鼻甲介手術) [ K347-5 内視鏡下鼻腔手術Ⅰ型(下鼻甲介手術)](片側)

保険点数 7,940点
自己負担額 23,820円(3割負担)

(これに加えて再診料、処方料などがかかります。)

 

他に鼻閉の原因疾患が併発していた場合

鼻閉でお困りの方は

      • 鼻中隔弯曲症
      • 慢性副鼻腔炎
      • アレルギー性鼻炎

などの鼻の疾患を併発している場合があります。
その場合は同時にそれらの症状を改善する手術を施行することも可能です。

下鼻甲介手術以外の手術の適応についても同時に判断しますので、ご相談ください。

 

高額療養費制度について

手術総額が一定額を上回った場合、「高額療養費制度」もご利用できます。

高額療養費とは、1ヶ月単位で定められた医療費以上の自己負担が免除される制度です。

ある1ヶ月の間にかかった医療費の自己負担額が高額になった際に、一定の金額を超えた分が、あとで払い戻されます
手術をおこなう場合には医療費が高額になりがちなため、この高額療養費制度をご紹介しております。

加入する健康保険組合に事前に手続きを行うと「限度額適用認定証」が発行されます。
この認定証を事前に申請し、手術の日にご提示いただくと負担額が軽くなります。

加入している保険(国民健康保険、健康保険、船員保険、共済組合、後期高齢者医療制度)や、年収により条件が異なります。
詳しくは加入している保険にお問合せください。

※事前に「限度額適用認定証」交付を受けなかった場合は、
手術を受けた月の翌月の初日から2年以内に手続きすれば適用されます。

 

具体的な自己負担額はこちら

 

医療保険組合独自の付加給付制度について

高額療養費制度以外に保険組合独自の「付加給付」として、
上記の高額医療費の額よりも低い自己負担限度額を設定している組合もあります。
詳細につきましては、ご自身が加入する保険組合にお問い合わせください 。

*手術費用以外に術前の検査料、再診料、術後の薬剤料等が加わります。