<休診のご案内> 3月31日(金)は休診とさせていただきます。

日帰り手術
<休診のご案内> 3月31日(金)は休診とさせていただきます。
目次
後鼻神経切断術は、重症なくしゃみ、鼻水を抑えることを目的とした手術です。
アレルギー性鼻炎や血管運動性鼻炎などの鼻疾患において
薬で満足いく効果を得られない場合や根治を目指す場合に行われる手術です。
後鼻神経は鼻水とくしゃみを制御する神経で左右の鼻に1本ずつあります。
後鼻神経切断術はこの神経を切断することで下鼻甲介からの鼻汁分泌量の減少させ、下鼻甲介の過剰な知覚を抑えます。
これにより「鼻水を減少」や「くしゃみや鼻のむずむず感の軽減」が期待できます。
当院では内視鏡を用いた日帰り手術で治療が可能です。
また、粘膜下下鼻甲介骨切除術と組み合わせて行うことが多いです。
鼻鏡を使い鼻内を観察し、粘膜の発赤や浮腫、鼻汁の程度を評価します。
内視鏡を用いて、鼻腔後方まで粘膜の発赤や浮腫、鼻汁の程度を評価します。
くしゃみ、鼻水のコントロールが不良な重症アレルギー性鼻炎に対する治療法のため、
アレルギーの有無の評価が必要になります。
などに伴う重度の鼻水、くしゃみでお困りの方
鼻水やくしゃみについて薬で改善しない方
鼻水やくしゃみの症状について手術希望をうかがいます。
鼻閉の症状も強い場合、医師から鼻中隔矯正術や、下鼻甲介手術の併施をおすすめする場合もあります。
後鼻神経切断術を行う前に各種検査を行い手術適応を検討します。
また、他に鼻閉や副鼻腔炎など合併症があった場合、同時手術をおすすめすることもあります。
胃カメラなどで使用する眠くなる薬を点滴しつつ、鼻の中に麻酔液のついたガーゼを挿入し15~20分程度安静にします。
手術開始時に局所麻酔をおこないます。
下鼻甲介の粘膜を切開し、下鼻甲介骨から剥離します。
下鼻甲介の後方で後鼻神経を同定しこれを切断します。
切開した粘膜を縫合した後、鼻の中にタンポン(スポンジ)を挿入して手術終了です。
手術後に約1時間安静にする時間を取り、問題がないことを確認し帰宅となります。
1~2日後に鼻内のタンポンを取り除きます。
その後は傷の治り方によりますが、週1回程度の経過観察を行います。
傷は1週間以内にくっつき、1ヶ月もすると切開した粘膜はきれいな状態になります。
後鼻神経切断術を行うことで「くしゃみ・鼻汁」は70%のケースで症状が改善し、
「鼻づまり」に関しては粘膜下下鼻甲介骨切除術を併せて行うことで、90%以上のケースで症状が改善したと報告されています。
後鼻神経切断術は片側おおよそ20分程度です。
術前の点滴などの処置を含めても1時間前後で終了します。
(下鼻甲介手術や、鼻中隔矯正術など複数の手術を同時にを行う場合は2時間前後かかる場合があります。)
粘膜を切開したり、骨を一部切除するため少量の出血があります。
タンポンを入れているときは大きな問題になりません。
大量に出血することは大変まれですが、その場合は止血の処置を行う必要が生じる可能性があります。
後鼻神経を切断することにより下鼻甲介の機能(鼻汁分泌、知覚)が低下します。
これに伴い術後長期間経過すると下鼻甲介が萎縮する萎縮性鼻炎に移行する場合があるとの報告があります。
当院では後鼻神経を選択的に切断することで、下鼻甲介の機能を一部残すことで萎縮性鼻炎の予防を行っております。
保険点数 | 30,460点 |
自己負担額 | 91,380円(3割負担) |
(これに加えて再診料、処方料などがかかります。)
鼻づまりでお困りの方は
などの鼻の疾患を併発している場合があります。
その場合は同時にそれらの手術を施行することも可能です。
これらの手術の適応についても判断しますので、一度受診ください。
また手術総額が一定額を上回った場合、「高額医療費制度」もご利用できます。
高額療養費とは、同一月(1日から月末まで)にかかった医療費の自己負担額が高額になった際に一定の金額(自己負担限度額)を超えた分が、あとで払い戻される制度です。医療費が高額になることが事前にわかっている場合には、「限度額適用認定証」を提示する方法が便利です。