<休診のご案内> 3月31日(金)は休診とさせていただきます。

当院では鼻中隔湾曲症による「鼻づまり」がある方向けに
局所麻酔を用いた日帰り手術で鼻中隔矯正術を行っております。

鼻中隔湾曲症と鼻中隔矯正術

 

左右の鼻の穴の間にある仕切りの板を「鼻中隔」と呼びます。
この鼻中隔は、ほとんどの成人で鼻中隔が左右どちらかに曲がっています
曲がりの度合いが軽度で日常生活に支障がなければ特に問題はありません。

鼻づまりが常にある場合、鼻出血が起こりやすい場合、
副鼻腔炎が再発しやすい場合などには鼻中隔の曲がり方が大きい場合があります。
この曲がりの程度のひどい状態を「鼻中隔湾曲症」と呼びます。

鼻中隔矯正術はこの大きく曲がった鼻中隔を真っ直ぐに矯正することで、空気の通りをよくする手術です。

鼻中隔は軟骨と骨で形成されていますが、鼻を強くぶつけたりすることでこれらが曲がってしまっている場合があります。
この鼻中隔が曲がる原因となっている軟骨や骨を取り除く手術が鼻中隔矯正術です。

当院では内視鏡を用いて鼻の中から手術を行いますので顔に傷は残りません

 

鼻中隔湾曲症の原因

左右の鼻腔の間にある鼻中隔は、薄い軟骨と骨に裏打ちされています。
この軟骨と骨は成長スピードが異なるため、成長タイミングのずれなどにより鼻中隔が曲がってしまいます。

これは生理的な作用のため、成人ではほとんどの場合鼻中隔が曲がっていますが、生活に支障がなければ問題はありません。

しかしこの曲がりの程度が強いと空気の通りが悪くなり、様々な問題を引き起こします。

 

鼻中隔湾曲症の症状

鼻閉(鼻づまり)

鼻中隔湾曲症で、最も問題になるのが鼻づまり(鼻閉)です。
程度の強い鼻中隔湾曲症では、S字に曲がっていることが多く、両側の鼻で空気の通りが悪くなります。

鼻出血

鼻中隔の張り出しが強いと、その頂点は物理的に傷が付きやすくなり鼻出血を繰り返すことがあります。

副鼻腔炎の悪化

鼻の空気の通りが悪いと、副鼻腔の換気が悪くなる場合があります。
副鼻腔炎になった際に換気が悪いと慢性副鼻腔炎に移行する場合があります。

睡眠時無呼吸症候群の悪化

鼻閉により鼻呼吸ができなくなると、夜間の呼吸がしにくくなります。
これにより睡眠時無呼吸症候群の症状が悪化して言う場合があります。

口呼吸を引き起こしウィルス感染を起こしやすくなる

夜間鼻呼吸ができないと口呼吸となります。
口呼吸では咽頭が乾燥し、ウィルスに対する抵抗性が落ちます。
このため結果的にインフルエンザやかぜなどのウィルス感染をおこしやすくなります。

 

鼻中隔湾曲症に対する検査

鼻中隔矯正術の前に行う検査を紹介いたします。
必要に応じて複数の検査を行い矯正すべき部位を判断します。

 

内視鏡検査

内視鏡を用いて、鼻中隔後方の曲がりの程度を確認します。

CT

鼻中隔の曲がりが強すぎて、内視鏡でも後方が見えない場合に鼻中隔の曲がりを確認する方法です。
副鼻腔も含めて撮影するため、副鼻腔炎や肥厚性鼻炎の有無の評価も同時にできます。

アレルギー検査

鼻中隔湾曲症にアレルギー性鼻炎を併発している場合、症状がより強く出ます。
鼻中隔湾曲症とアレルギー性鼻炎どちらかの治療をしても症状が十分に改善しない場合があるため、アレルギー性鼻炎・花粉症がないかを確認します。

 

鼻中隔矯正術はこんな人におすすめ

  • 薬で鼻閉が改善しない方
  • 鼻づまりに対してレーザー治療を行ったが、あまり改善しなかった方
  • 鼻声の方
  • 匂いのわかりにくい方

 

手術の流れ

手術の希望をうかがう

鼻づまりの症状について手術希望をうかがいます。
鼻中隔湾曲の程度がひどい場合、医師から手術をおすすめする場合もあります。

術前検査

鼻中隔矯正術を行う前に各種検査を行い手術適応を検討します。
また、他に副鼻腔炎など合併症があった場合、同時手術をおすすめすることもあります。

手術当日

術前点滴、局所麻酔

胃カメラなどで使用するすこし眠くなる薬を点滴を行います。

また前処置として鼻の中に麻酔液のついたガーゼを挿入し15~20分程度安静にします。

手術

手術開始時に再度局所麻酔をおこないます。
鼻の穴から1cm程度奥で鼻中隔の粘膜を薄く切開します。
曲がった軟骨、骨を確認し、鼻づまりの原因となっている範囲を切除します。

切開した粘膜を縫合した後、鼻の中にタンポン(スポンジ)を挿入して手術終了です。

手術後に約1時間安静にする時間を取り、問題がないことを確認し帰宅となります。

術後

1~2日後に鼻内のタンポンを取り除きます。
その後は傷の治り方によりますが、週1回程度の経過観察を行います。

術後の粘膜はゴミが付きやすくなるので、自宅では鼻洗浄を行っていただきます。

傷は1週間以内にくっつき、1ヶ月もすると切開した粘膜はきれいな状態になります。

 

手術時間

鼻中隔矯正術はおおよそ15~20分程度
術前の点滴などの処置を含めても1時間前後で終了します。

下鼻甲介手術や後鼻神経切断術など複数の手術を同時に行う場合は、2時間前後かかる場合があります。

 

手術の合併症

出血

粘膜を切開したり、骨を切除するため少量の出血があります。
タンポンを入れているときは大きな問題になりません。
大量に出血することは大変まれですが、その場合は止血の処置を行う必要が生じる可能性があります。

鼻中隔穿孔

極度に曲がりの強い鼻中隔湾曲症では骨や軟骨が棘のようになっている場合があります。
この場合その頂点の粘膜は大変薄くなっており脆弱です。その部分に穴が空いてしまう場合があります。
逆側の粘膜を温存できればその穴は塞がりますが、稀に両側の粘膜に穴があき、
術後その穴が残ってしまう(鼻中隔穿孔)場合があります。
多くの場合生活に支障がありませんが、希望があれば閉鎖することも可能です。

鞍鼻

鼻を支える骨や軟骨を切除すると鼻が低くなる場合があります。

しかし通常鼻中隔湾曲症では鼻を支える構造の部分には手を加えないため術前後で鼻の高さは変わりません。当院では鼻中隔の湾曲部分のみを切除し、鼻の高さを変えないような手術を行っております。

鼻中隔血腫

左右の鼻中隔粘膜の間に血液が溜まる(血腫)ことがあります。
術中の止血をしっかり行っているのでこれが起きることは稀です。
万一生じた場合には注射針で穿刺を行ったり、血の塊を除去します。

 

手術費用

手術名:鼻中隔矯正術 [ K247-3 内視鏡下鼻中隔手術Ⅰ型(骨、軟骨手術)]

保険点数 6,620点
自己負担額 19,860円(3割負担)

(これに加えて再診料、処方料、術前の検査費用などがかかります。)

 

他に鼻閉の原因疾患が併発していた場合

鼻閉でお困りの方は

    • 肥厚性鼻炎
    • 慢性副鼻腔炎
    • アレルギー性鼻炎

などの鼻の疾患を併発している場合があります。
その場合は同時にそれらの症状を改善する手術を施行することも可能です。
鼻中隔矯正術以外の手術の適応についても判断しますので、一度受診ください。

 

高額医療費について

複数の手術を行うことで医療費が高額になった場合、「高額医療費制度」もご利用できます。
高額療養費とは、同一月(1日から月末まで)にかかった医療費の自己負担額が高額になった場合、
一定の金額(自己負担限度額)を超えた分が、あとで払い戻される制度です。
医療費が高額になることが事前にわかっている場合には、「限度額適用認定証」を提示する方法が便利です。

加入している保険(国民健康保険、健康保険、船員保険、共済組合、後期高齢者医療制度)や、年収により条件が異なります。
詳しくは加入している保険にお問合せください。