6月から木・金曜日の午前が手術日となります。

日帰り手術
6月から木・金曜日の午前が手術日となります。
アレルギー性鼻炎・花粉症の症状の中で特に「鼻詰まり」は内服や点鼻で抑えにくい症状です。
鼻レーザー治療は炎症のある粘膜を焼灼することでアレルギー症状を起こしにくい粘膜へ変化させます。
鼻のレーザー治療は鼻詰まりを改善するもっとも体への負担が少ない治療法です。
目次
当クリニックでは最新のCO2レーザーを使った治療を行っています
花粉症・アレルギー性鼻炎などに限らず、鼻づまり、鼻水、くしゃみに有効です。
当院では総合病院で全身麻酔でも使用するレベルの最新の内視鏡(硬性鏡)を使用しています。
硬性鏡は柔らかい内視鏡に比べて良好な視野を得やすく、手術時間の短縮できます。
鼻の構造物をしっかり確認しながらレーザーを当てることができるので、
粘膜の奥の方まで焼き残しなくしっかりと焼灼できます。
レーザー照射で鼻粘膜表面を変性、収縮させます。
これにより鼻粘膜がむくみにくくなり、鼻のつまりが改善します。
さらにくしゃみや
鼻炎の3大症状は、「鼻水、くしゃみ、鼻詰まり」ですが、
この中で鼻づまりはなかなか薬剤が効きにくい症状です。
さらにレーザーは鼻詰まりを改善する手術の中で最も体への負担が少ないため、
薬のみで効果が不十分な場合にまず最初におすすめする治療です。
鼻づまりに対しては約90%、
鼻水くしゃみに対しては約60%の改善が期待できます。
レーザー照射中の安静が保てる年齢で可能です。
経験上、8歳ぐらいからが目安ですが、6歳でもできたお子さんはいらっしゃいます。
年齢の上限については特にありません
個人差はありますが、1年から2年程度効果が持続します。
(生涯効果が持続するわけではありません。)
効果は1年から2年は持続しますが、残念ながら半年くらいから少しずつ効果が落ち始める方もいます。
これを元に逆算すると、スギ花粉症の方は10月から12月に受けることをお勧めします。
またスギ花粉症に対するレーザー治療はスギ花粉が飛散する2月よりも前に行う必要があります。
このため遅くとも1月中旬までに行うことが重要です。
スギのシーズンが終わってホッとしているところで、
来年を見据えてレーザーを照射しておくと次シーズンの症状が楽になります。
ただし、ブタクサなどの秋の花粉症がある場合は粘膜が落ち着いている夏頃に行う方が良い場合があります。
アレルギーの症状と鼻粘膜の状態を鑑みて実際の照射時期を決定します。
(どうしても2月や3月に受けたいという方は、以上のことをご理解いただいた上で検討します。)
スギ花粉症に対する治療の場合は、
スギ花粉が飛散している時期にレーザー治療を行うことはお勧めしません。
レーザー照射後は2週間ほど浮腫(むくみ)が強くなります。
すでにある鼻詰まりの症状がさらに悪化してしまい、実質的に症状が楽になる期間が短くなってしまいます。
できるだけスギ花粉に暴露されていない正常に近い粘膜のときのレーザー治療が最も効果があります。
ダニやハウスダストなどの通年性アレルギーや慢性的な鼻詰まりの方はいつでも治療可能です。
なるべくダニやハウスダストの発生を予防しつつ、治療を受けた方がより良い効果が得られます。
炎症がおきているときにレーザーを照射してもあまり効果は期待できません。
常に鼻水や鼻づまりがある方は、事前に内服薬と点鼻薬を1~2週間程度使用していただき、症状を極力おさえてからレーザーを行います。
正常に近い粘膜のときのレーザー治療が最も効果があります。
当院を受診してから、治療を行って改善するまでの流れを紹介します。
花粉症・アレルギー性鼻炎に対してレーザー治療を希望される方は、
事前に採血などによるアレルギー検査が必要です。
アレルギーの原因がまだわかっていない方は最初にアレルギー検査をお願いしています。
過去にアレルギー検査を行ったことがある場合はデータを持参してください。
鼻の粘膜の状態を確認し、感染や強い炎症がないレーザー治療に適した状態であることを確認します。
続いて麻酔液を浸した綿を鼻の中に挿入し、待合室で約20分お待ちいただきます。
麻酔完了後、片方ずつ内視鏡で確認しながらレーザーで下鼻甲介という場所の粘膜を焼灼します。
粘膜が焼けるにおいがしますが、術中の出血や痛みはほとんどありません。
レーザー照射後、出血が無いことを確認し、術後に飲む炎症止めなどを処方して終了になります。
治療前にまず鼻の中にガーゼを入れて15分程度麻酔を行います。
麻酔が効いたところでレーザーで鼻の粘膜を焼きます。
レーザー照射時間は、片側7〜8分くらい、両方で15分程度です。
麻酔などを含めた全行程で約1時間ほどです。
出血はほとんどなく、終了後すぐにご帰宅いただけます。
治療後約2週間程度は一時的に鼻水・鼻づまりが悪化します。
鼻水に血が混じることもありますが多量の出血はほぼ起きません。
1週間後くらいから鼻の粘膜の表面にできた「かさぶた」が少しずつはがれて出ていきます。
術後の痛みはほとんどありませんが、3日間ほどはヒリヒリした感じがします。
術後約1週間で鼻水・鼻づまりは落ち着き始め、3〜4週間後には正常粘膜に戻ります。
術後は1週間後と1か月後に外来で経過を見ます。
あまり副作用のない方や、何度かレーザーを受けて慣れている方は再診をスキップする場合があります。
効果を維持するには1年から2年に一度レーザーを受ける必要がありますが、
2年以内の再照射であれば術後の副作用はわずかな症状で済みます。
3割負担の方で1万円程度です。(保険適応)
これ以外に術前のアレルギー検査などの費用が別にかかる場合があります。
レーザー治療は完全予約制です。
肥厚性鼻炎や薬剤性鼻炎はしばらく内服薬や点鼻薬を使用し、効果が無ければレーザー治療を行います。
他院で既に治療を受けている方は、今までの治療歴がわかる物(お薬手帳など)を持参していただくと早めに行うことができます。
出血傾向のある方、血液をサラサラにする薬を服用している方はレーザー治療を行うことができません。
薬剤性鼻炎などで鼻づまりが強い方は、まず鼻の粘膜の腫れをおさえる必要があります。
施術前に1〜2週間ほど薬の内服と点鼻をしていただきます。
心臓病、高血圧などの循環器系の病気、緑内障、前立腺肥大、麻酔薬に対するアレルギーがある方は必ず申告してください。
スポーツや長時間の入浴、飲酒など血圧が上がるような行為は1週間ほど控えてください。
レーザーは10歳前後から受けることができますが、若い人ほど代謝がはやく元に戻る傾向が強いため、中学生くらいですと早いと半年で効果が切れます。
鼻の穴が狭い方、鼻が極端に曲がっている方は器具が入らないため施術することはできません。
この場合は鼻中隔湾曲矯正術や下鼻甲介切除術という手術が適応になります。